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PROMPT GUIDE

img2img と inpaint の使い方(一部だけ直す方法)

Stable Diffusion で「この絵の手だけ直したい」「服の色だけ変えたい」という時に使うのが img2img と inpaint です。いちばん大事なのは、元の絵をどれだけ残すかを決める「ノイズ除去強度(denoise)」の数字です。この記事では、その目安と、一部だけ直す手順をまとめました。

最終更新: よみもの めやす 約3分

結論を先に

img2img は元の絵を下地に全体を描き直す機能、inpaint は塗った所だけを描き直す機能です。いちばん大事なのはノイズ除去強度(denoise)で、少し整えるなら0.2〜0.35、手や顔を直すなら0.4〜0.55が目安です。まず0.4前後から試して上げ下げします。

img2imgとinpaintのちがいは?

img2img は絵全体を描き直し、inpaint は塗った所だけを描き直します。

img2img(image to image)は、元の絵を下地にして、プロンプトに合わせて絵全体を描き直す機能です。inpaint は、絵の中で塗った所(マスク)だけを描き直す機能で、img2img の中の1つのモードとして入っていることが多いです。全体の雰囲気を変えたい時は img2img、手や顔など一部だけを直したい時は inpaint を使います。

イラストの利用ルール

機能できること向いている場面
img2img絵全体を描き直す塗りの雰囲気を変える・ラフを仕上げる・色調を変える
inpaint塗った所だけ描き直す手・指・目の崩れ・服の色・小物の追加
outpaint絵の外側を描き足す縦長を横長に広げる・背景を広げる

ノイズ除去強度(denoise)はいくつにする?

まず0.4前後から始め、変わらなければ上げ、変わりすぎたら下げます。

ノイズ除去強度(Denoising strength)は、元の絵をどれだけ変えるかの数字です。0に近いほど元のまま、1に近いほど元の絵をほとんど使わずに描き直します。いちばんよく調整するのがこの数字です。

denoise変わり方使いどころ
0.2〜0.35ほとんど元のまま・細部だけ整う線や塗りを少しきれいにしたい時
0.4〜0.55形は残して描きこみが変わる手・顔の小さな崩れを直す・塗りを変える
0.6〜0.75構図は残るが中身はかなり変わる服の種類を変える・ラフから仕上げる
0.8以上ほぼ別の絵構図だけ借りたい時

りんかのコツ

  • まず 0.4 前後から始めて、変わらなければ上げ、変わりすぎたら下げる
  • 元の絵と同じサイズ(またはその比率)で描き直すと、形がずれにくい

img2imgの使い方は?(全体を描き直す手順)

元の絵と元のプロンプトを入れ、変えたい言葉だけ書きかえて、ノイズ除去強度0.4前後で作ります。

  1. img2img の画面に元の絵を入れる
  2. 元の絵を作った時のプロンプトを入れる(無ければ、絵の中身をタグで書く)
  3. 変えたい所の言葉だけを書きかえる(例:塗りの雰囲気・時間帯・色合い)
  4. サイズを元の絵と同じ比率にし、ノイズ除去強度を0.4前後にして作る
  5. 変化が足りなければ0.05ずつ上げ、気に入った絵を選ぶ

inpaintで一部だけ直すやり方は?

直したい所を塗り、そこに描きたいものだけをプロンプトに書いて、ノイズ除去強度0.4〜0.6で作ります。

  1. inpaint の画面に元の絵を入れ、直したい所(手・目・服の一部など)をブラシで塗る
  2. 塗った所の範囲だけを描き直す設定(「マスクした所だけ」「Only masked」など)にする
  3. プロンプトには、塗った所に描きたいものだけを短く書く(例:手なら hand, five fingers)
  4. ノイズ除去強度を0.4〜0.6にして、何枚か作って良いものを選ぶ
  5. まわりとのつながりが不自然な時は、マスクのぼかし(Mask blur)や余白(padding)を少し増やす

りんかのコツ

  • 塗る範囲は、直したい所より少しだけ広めに。ぎりぎりだと境目が目立つ
  • 「マスクした所だけ」で描き直すと、その部分を大きく描いてから戻すので、小さな手や顔もきれいに直りやすい
  • 服の色だけ変える時は、プロンプトに「色+服」だけを書く(red dress など)

うまくいかない時は?(よくある失敗と直し方)

こまったことの原因と直し方を表にしました。1回に1つだけ直して、シードを固定して見比べると原因が分かりやすくなります。

こまったことよくある原因直し方
何も変わらないノイズ除去強度が低すぎる0.1ずつ上げる
別の絵になってしまうノイズ除去強度が高すぎる0.4前後まで下げる
直した所の境目が目立つマスクがぎりぎり・ぼかしが少ない塗る範囲を広げ、Mask blur を上げる
直した所に小さな人や顔が出る塗った所のプロンプトに人物のタグが入っているその部分に描きたいものだけを書く
形が縦や横に伸びる元の絵と比率が違うサイズ元の絵と同じ比率にする
色が全体的に変わるimg2img で全体を描き直している一部だけなら inpaint にする

コピペ用:直す時のプロンプトの例

inpaint では、塗った所に描きたいものだけを書くのがコツです。1本目は手、2本目は服の色、3本目は img2img で夕方の雰囲気に変える時の例です。

hand, five fingers, detailed fingers, masterpiece, best quality
red dress, masterpiece, best quality
1girl, solo, 【元の絵の中身のタグ】, sunset, orange sky, warm lighting, masterpiece, best quality

手の崩れを防ぐ構図とネガティブは 手の破綻 完全対策ガイド →

崩れの症状から直し方を探すなら AIイラスト破綻診断ガイド(症状から引ける事典) →

仕上げに大きくする Hires.fix は Hires.fix の設定(倍率・ノイズ除去強度・アップスケーラー) →

FAQ

よくある質問

img2imgのノイズ除去強度はいくつがいい?

少し整えるなら0.2〜0.35、手や顔の崩れを直すなら0.4〜0.55、服の種類を変えるなど大きく変えるなら0.6〜0.75が目安です。まず0.4前後から試してください。

inpaintとimg2imgはどう違う?

img2img は絵全体を描き直し、inpaint はブラシで塗った所だけを描き直します。一部だけ直したい時は inpaint が向いています。

inpaintで直した所が浮いて見えます。

塗る範囲を少し広げ、マスクのぼかし(Mask blur)を上げてください。ノイズ除去強度が高すぎる時も浮きやすいので、少し下げて試します。

服の色だけ変えるには?

inpaint で服だけを塗り、プロンプトに「色+服」だけを書いて、ノイズ除去強度を0.5前後にして作ります。

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