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PROMPT GUIDE

アウトペイントのやり方(絵の外側を描き足す・横長に広げる)

アウトペイント(outpaint・アウトペインティング)は、できた絵の外側を広げて、続きの景色をAIに描き足してもらう方法です。縦長のイラストを横長の壁紙やヘッダーにしたい時、上下が切れた全身を足元まで描きたい時に使えます。この記事では、Stable Diffusion での考え方と手順、失敗しやすい所をまとめました。

最終更新: よみもの めやす 約3分

結論を先に

アウトペイントは、キャンバスを広げて、新しくできた余白の部分だけをAIに描かせる方法です。一度に広げるのは元の絵の4分の1〜半分くらいにし、広げる部分の様子(空・床・背景)をプロンプトに書くと、つながりが自然になります。境目が目立つ時は、境目をまたぐようにもう一度 inpaint でなじませます。

アウトペイントとは?

アウトペイントは、絵のまわりに余白を足して、その余白に続きの絵をAIに描かせる方法です。

inpaint(インペイント)が「絵の内側の一部を描き直す」のに対して、アウトペイントは「絵の外側を描き足す」方法です。仕組みはよく似ていて、広げた余白の部分だけをマスク(描き直す場所)として、まわりの絵につながるように描かせます。元の絵の部分はそのまま残るので、気に入ったキャラクターの顔や服を変えずに、背景だけを広げられます。

やりたいこと広げる方向プロンプトに足すとよい言葉
縦長の絵を横長の壁紙に左右scenery、空や建物など背景の言葉
上半身の絵を全身に下full body、床や地面の言葉、靴
頭の上を広げて空を入れる上sky、clouds、天井や木の枝
SNSのヘッダー用に横長に左右に大きく人物を片側に寄せる構図の言葉

イラストの利用ルール

アウトペイントのやり方は?(基本の手順)

キャンバスを広げ、余白だけをマスクして、デノイズを高めにして描かせます。

縦長の絵を横長に広げる手順

  1. 元の絵を用意する(生成情報が残ったPNGだとプロンプトをそろえやすい)
  2. キャンバスを左右に広げる。一度に広げるのは元の幅の4分の1〜半分くらいまで
  3. 広げた余白の部分だけをマスク(描き直す場所)にする。ツールによっては自動で設定される
  4. プロンプトに、広げる部分にあるはずの物(空・街並み・木など)を書き、元の絵と同じモデルを選ぶ
  5. デノイズ(Denoising strength)は高め(0.75〜1.0)にして生成し、何枚か作って自然なものを選ぶ
  6. 境目が目立つ時は、境目をまたぐ細い範囲をマスクして、低めのデノイズでなじませる
  7. さらに広げたい時は、できた絵を元にして同じ手順をくり返す

AUTOMATIC1111 では img2img の「スクリプト」にアウトペイント用のものがあり、Forge や ComfyUI でも、余白を足すノードや機能と inpaint を組み合わせて同じことができます。名前や場所はツールの版によって変わるので、使っているツールの説明も確かめてください。

scenery, outdoors, blue sky, white clouds, flower field, distant hills, wide shot, soft daylight(広げた左右の余白用)
full body, standing, white sneakers, stone pavement, park, shadow on the ground(上半身の絵を下へ広げる時)

どれくらい広げるといい?デノイズは?

一度に広げるのは元の絵の4分の1〜半分まで、デノイズは 0.75 以上が目安です。

一度に大きく広げすぎると、元の絵から遠い場所ほど手がかりが少なくなり、つじつまの合わない物や同じ模様のくり返しが出やすくなります。少しずつ広げて、そのたびに良い結果を選ぶほうが、最後の仕上がりはきれいです。広げる部分は真っ白な余白なので、デノイズが低いと白っぽいまま残ってしまいます。新しく描く部分は高め、境目をなじませる時は 0.3〜0.5 くらいの低め、と使い分けます。

場面デノイズの目安メモ
余白に新しく描く0.75〜1.0低いと白いまま・ぼやけたまま残る
境目をなじませる0.3〜0.5元の絵を大きく変えない
広げた部分の細部を描き直す0.5〜0.7形は残しつつ描きこむ

アウトペイントで失敗する時は?

境目・くり返し・関係ない物の3つが多い失敗です。広げる量とプロンプトを見直します。

よくある失敗原因直し方
境目に線や色の段差が出るマスクのぼかしが少ない・つながりの手がかりが弱いマスクのぼかしを増やす・境目だけ低いデノイズでなじませる
同じ物がくり返し並ぶ一度に広げすぎ広げる幅を小さくして何回かに分ける
人がもう1人出てくるプロンプトに人物の言葉が多い広げる時は人物の言葉を減らし、背景の言葉を中心に
余白が白っぽいまま残るデノイズが低い新しく描く部分は 0.75 以上に上げる
塗りや画風が元の絵と違う元の絵と違うモデル・設定で描いた元の絵と同じモデル・同じ画風の言葉を使う
地平線や床の高さがずれる遠近の手がかりが合っていない境目の近くに地平線・床の線が来るように広げ方を変える

りんかのコツ

  • 広げる時のプロンプトは「広げる部分に何があるか」を中心に。人物の説明をそのまま残すと、人が増えやすい
  • 横長に広げるなら、人物を中央より少し左右に寄せると、壁紙らしいゆとりのある構図になる
  • できあがったら、SNSやヘッダーで切り抜かれる位置を確かめてから使う

最初から横長で作るのとどちらがいい?

最初から横長で作れるなら、そのほうが早くて自然です。気に入った縦長の絵を生かしたい時がアウトペイントの出番です。

横長のサイズで最初から作ると、人物と背景のバランスをAIが全体で考えてくれます。一方、顔や服がとても気に入った1枚があって、それを変えずに横長にしたい時は、アウトペイントで広げるほうが確実です。目的に合わせて使い分けましょう。

絵の一部だけを描き直す inpaint・img2img の使い方は img2img と inpaint の使い方(一部だけ直す方法) →

最初から横長で作る時の SDXL のおすすめ解像度は SDXL の解像度(推奨サイズ)一覧と比率の選び方 →

壁紙・風景が主役の絵のプロンプトは 壁紙・風景が主役のプロンプト(scenery・no humans) →

映画のような横長の構図のプロンプトは letterboxed(上下の黒帯)と映画っぽい構図のプロンプト →

FAQ

よくある質問

アウトペイントとは何ですか?

絵のまわりに余白を足して、その余白に続きの絵をAIに描かせる方法です。元の絵の部分は変えずに、背景などを広げられます。

インペイントとの違いは?

inpaint は絵の内側の一部を描き直す方法、アウトペイントは絵の外側に描き足す方法です。どちらも「描き直す場所だけをマスクする」という仕組みは同じです。

デノイズはいくつにすればいいですか?

余白に新しく描く時は 0.75〜1.0 が目安です。境目をなじませる時は 0.3〜0.5 くらいの低めにします。

広げたら人が増えてしまいました。

広げる時のプロンプトに人物の言葉が多く残っていると起きやすくなります。背景の言葉を中心にし、広げる幅も小さくしてみてください。

一度にどれくらい広げられますか?

元の絵の4分の1〜半分くらいずつが目安です。大きく広げたい時は、何回かに分けて少しずつ広げると自然になります。

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