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PROMPT GUIDE

AIイラストの顔が崩れる原因と直し方(全身・引きの絵・inpaint)

AIイラストで「顔だけおかしい」「目がゆがむ」と感じる時、多くは顔が画面の中で小さすぎることが原因です。全身や遠くから見た絵では、顔に使える画素が少なく、AIが細かく描ききれません。この記事では、顔が崩れる原因と、Stable Diffusion での直し方を、かんたんな順に紹介します。

最終更新: よみもの めやす 約4分

結論を先に

顔が崩れる主な原因は、全身や引きの構図で顔が小さく描かれることです。直し方は、①顔が大きく写る構図にする、②Hires.fix で高解像度にする、③顔だけを inpaint で描き直す(描き直す範囲だけを大きくして描く設定にする)の3つが基本です。顔を自動で見つけて描き直す拡張機能を使うと、③をまとめて行えます。

AIイラストの顔が崩れるのはなぜ?

いちばん多い原因は、顔が画面の中で小さすぎて、細かく描くための画素が足りないことです。

たとえば縦1216ピクセルの全身の絵では、顔の高さが100ピクセルくらいしかないことがあります。その小さな範囲に目・まつげ・口を描こうとすると、AIは形をまとめきれず、目の大きさが左右で違う、輪郭がゆがむ、といった崩れが起きやすくなります。上半身やバストアップでは顔が大きく写るので、同じプロンプトでも顔はずっと安定します。

構図顔の大きさ(めやす)崩れやすさ
顔のアップ(close-up)画面の半分ほどほとんど崩れない
上半身(upper body)画面の4分の1ほど崩れにくい
膝から上(cowboy shot)画面の8分の1ほどときどき崩れる
全身(full body)とても小さい崩れやすい
遠景・風景の中の人物点のように小さいほぼ崩れる

ほかにも、モデルが得意でない画風や角度(真上・真下から)、強すぎる重みやLoRA、目や表情のタグを入れすぎることでも崩れが起きます。まずは顔の大きさ、次にプロンプト、の順で見直すと原因が見つけやすくなります。

イラストの利用ルール

顔の崩れを直す方法は?(かんたんな順)

構図で顔を大きくする → 高解像度にする → 顔だけ描き直す、の順に試します。

方法やり方向いている時
構図を変えるupper body や cowboy shot にする全身でなくてもよい時
高解像度にするHires.fix で1.5〜2倍に全身の絵で全体を少し良くしたい
顔だけ描き直すinpaint で顔をマスクして描き直す体や背景は気に入っている
顔を自動で直す顔を見つけて描き直す拡張機能を使う何枚もまとめて直したい
プロンプトを見直す強すぎる重み・目のタグを減らすアップでも崩れる

顔だけをinpaintで直すやり方は?

顔をマスクし、「マスクした範囲だけ」を大きくして描く設定で、低めのデノイズで描き直します。

顔だけを inpaint で描き直す手順

  1. 崩れた絵を img2img の inpaint に入れる(生成情報が残ったPNGならプロンプトもそろう)
  2. 顔と髪の生えぎわが少し入るくらいの範囲をマスク(ぬりつぶし)する
  3. 描き直す範囲を「マスクした所だけ(Only masked)」にする。顔を大きくしてから描くので細かく描ける
  4. デノイズは 0.3〜0.5 から試す。低いほど元の顔に近く、高いほど作り直しになる
  5. プロンプトは元のものを使い、必要なら表情や目のタグを少し足す
  6. 何枚か作って、元の絵の雰囲気に合う顔を選ぶ

「マスクした所だけ」にすると、顔の部分だけを切り出して大きくしてから描き、元のサイズに戻して貼りつけます。小さな顔でも、アップの絵と同じように細かく描けるのがポイントです。周りとの境目が目立つ時は、マスクのぼかしを少し増やします。

1girl, solo, face, detailed eyes, smile, looking at viewer(顔の inpaint 用・元のプロンプトの髪や目の色はそのまま残す)
worst quality, low quality, bad anatomy, deformed face, asymmetrical eyes, extra eyes, blurry face(顔を直す時のネガティブプロンプトの例)

顔を自動で直す拡張機能とは?

画像の中から顔を自動で見つけ、その部分だけを inpaint で描き直してくれる拡張機能です。

AUTOMATIC1111 や Forge では、ADetailer などの「顔を見つけて描き直す」拡張機能がよく使われています。生成のたびに自動で顔を描き直すので、全身の絵を何枚もまとめて作る時に便利です。ただし、顔の雰囲気が元とずれることもあるので、強さ(デノイズ)は低めから試し、仕上がりは自分の目で確かめましょう。写真向けの顔の補正機能は、アニメ絵では顔が写真っぽくなることがあるので向いていません。

りんかのコツ

  • 自動で直す機能は便利だが、全部の絵に必ず使う必要はない。顔が大きい絵では使わないほうが元の雰囲気が残ることもある
  • 目の色や髪の色が変わる時は、顔用のプロンプトに色のタグを入れる
  • 拡張機能の使い方や設定の名前は版によって変わるので、配布ページの説明も確かめる

直しても顔が崩れる時は?

重み・LoRA・角度・タグの入れすぎなど、プロンプトの側に原因がないかを確かめます。

よくある失敗原因直し方
全身の絵だけ顔がつぶれる顔が小さく画素が足りないHires.fix か顔の inpaint を使う
アップでも目がゆがむ目のタグや重みが強すぎる目の飾りのタグを減らし、重みを 1.1 以下に
LoRAを入れると顔が崩れるLoRA の強さが高すぎる強さを 0.6〜0.8 に下げる
真上・真下からの絵で顔がおかしいモデルが苦手な角度角度を弱める・顔は inpaint で直す
直した顔が別人になるデノイズが高すぎる0.3〜0.4 に下げて何枚か作る
顔の境目が浮いて見えるマスクのぼかしが足りない・範囲が狭いマスクを少し広げ、ぼかしを増やす

全身の絵を高解像度で仕上げる Hires.fix の設定は Hires.fix の設定(倍率・ノイズ除去強度・アップスケーラー) →

inpaint・img2img の基本の使い方は img2img と inpaint の使い方(一部だけ直す方法) →

手・目・脚の崩れを症状別に直すなら AIイラスト破綻診断ガイド(症状から引ける事典) →

顔が大きく写る構図(上半身・アップ)のプロンプトは 構図のプロンプト一覧(画角・アングル・前ボケ) →

FAQ

よくある質問

AIイラストの顔が崩れるのはなぜですか?

いちばん多い原因は、全身や引きの構図で顔が小さく描かれ、細かく描くための画素が足りないことです。強すぎる重みやLoRA、苦手な角度でも崩れます。

全身の絵で顔をきれいにするには?

Hires.fix で高解像度にするか、顔だけを inpaint で「マスクした所だけ」の設定にして描き直すのが効果的です。

顔の inpaint のデノイズはいくつがいいですか?

0.3〜0.5 から試すのが目安です。低いほど元の顔に近く、高いほど描き直しが大きくなります。

顔を自動で直す拡張機能は使ったほうがいいですか?

全身の絵を何枚も作る時には便利です。ただし顔の雰囲気が変わることもあるので、強さは低めから試し、仕上がりを確かめてください。

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