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PROMPT GUIDE

モデルマージとは?2つのモデルを混ぜる基本の方法と比率・注意点

Stable Diffusion のモデル(チェックポイント)を2つ混ぜて、自分好みの絵柄を作る方法を「モデルマージ」といいます。「A の絵柄と B の絵柄の中間がほしい」というときに使われます。この記事では、マージの基本の考え方と、比率の決め方、失敗しやすい点、そして使う前に必ず確認したいライセンスの注意をまとめました。

最終更新: よみもの めやす 約3分

結論を先に

モデルマージは、2つのモデルの中身(重み)を、決めた比率で混ぜて新しいモデルを作る方法です。もっともよく使われる「重み付き合計」は、比率 0.3〜0.5 くらいから試し、結果を同じシードで比べて決めます。混ぜられるのは同じ系統(SD1.5 同士・SDXL 同士)で、元のモデルのライセンスが改変や再配布を認めているかを必ず確認してください。

モデルマージとは?

2つ以上のモデルの中身を、決めた比率で混ぜて、新しいモデルを作る方法です。

Stable Diffusion のモデル(チェックポイント)は、絵の描き方を覚えた巨大な数字のかたまりです。2つのモデルのかたまりを混ぜると、元のモデルの特徴が両方少しずつ入った新しいモデルができます。たとえば「やわらかい塗りのモデル」と「線がくっきりしたモデル」を混ぜて、その中間の絵柄を作る、といった使い方です。画面の機能としては、AUTOMATIC1111 系の「Checkpoint Merger」や、ComfyUI のマージ用のノードなどがあります。名前や場所はツールで違うので、使う画面で確認してください。

マージの種類やること使う場面
重み付き合計(Weighted Sum)2つを比率で混ぜるいちばん基本。絵柄の中間を作る
差分の追加(Add Difference)1つのモデルの特徴の差分を別のモデルに足す特定の特徴だけを移したい時(上級者向け)
LoRAをモデルに焼き込むLoRAの効果をモデルに組み込むLoRAを毎回書かずに使いたい時
Weighted Sum: 結果 = A × (1 − 比率) + B × 比率(比率 0.4 なら A が6割・B が4割)
(比率の比べ方)モデルAとモデルBを 0.2・0.4・0.6 の比率でマージし、同じシードと同じプロンプトで3枚を並べて比べる

イラストの利用ルール

比率はどのくらいにすればいい?

0.3〜0.5 くらいから試し、同じシードで結果を並べて選びます。

比率は、どちらのモデルを強く残すかを決める数字です。0 に近いほど A のまま、1 に近いほど B のままになります。0.5 は半々です。ただし、モデルごとに相性があり、「この比率が正解」という決まりはありません。1回で決めようとせず、0.2・0.4・0.6 のように何段階か作って、同じシードで比べてください。

モデルをマージする手順

  1. 混ぜる2つのモデルの系統(SD1.5 同士・SDXL 同士)がそろっているか確かめる
  2. 2つのモデルのライセンスを読み、改変・再配布・商用利用の条件を確かめる
  3. マージの画面で、モデルAとモデルBを選び、方法を「重み付き合計」にする
  4. 比率を 0.4 くらいにして、新しいモデルの名前を決めてマージする
  5. 同じシードとプロンプトで、元のA・B・新しいモデルの3枚を作って比べる
  6. 好みに合わなければ比率を変えて、もう一度作る

比率を何段階か一度に比べるには XYZプロットの使い方(設定を並べてくらべる) →

モデルの系統と選び方の基本は Stable Diffusionのモデル(チェックポイント)の選び方 →

混ぜる前に確認することは?(ライセンスと系統)

系統がそろっていることと、元のモデルのライセンスで混ぜることが認められていることを確認します。

モデルによっては、配布元が「改変は禁止」「再配布は禁止」「商用利用は不可」などの条件を決めています。マージしたモデルを自分だけで使う場合でも、元のモデルの条件を守る必要があります。公開や配布をしたい場合は、特に慎重に確認してください。条件はモデルごとに違い、あとから変わることもあるので、必ず配布元の最新の案内で確認してください。

確認すること見る場所なぜ?
系統(SD1.5・SDXL など)モデルの説明ページ違う系統は混ぜられない
改変・マージを認めているかライセンスの欄禁止されている場合がある
再配布・公開してよいかライセンスの欄自分で公開する場合に必要
商用利用してよいかライセンスの欄作った絵の使い道に関わる

作った絵を商用で使う時の確認項目は AI画像を商用利用する前に確認すること(規約の見方) →

著作権の基本の考え方は AIイラストと著作権の基本(気をつけたいことと確認のしかた) →

うまくいかない時は?(よくある失敗と直し方)

多くの失敗は、系統の違いか、比率の極端さが原因です。

よくある失敗原因直し方
マージできない・エラーになる系統が違うモデルを選んだSD1.5 同士・SDXL 同士など同じ系統にする
絵がぼやける・色が崩れる比率が極端・相性が悪い比率を 0.3〜0.5 に変えて、別の組み合わせも試す
どちらの特徴も出ない比率が半々で打ち消し合っている0.2 や 0.7 など、どちらかに寄せる
色がくすむVAE が合っていないVAE を選び直す
ファイルが大きすぎる保存形式の設定保存時の形式(精度)をツールの説明で確認する

色がくすむ時の VAE の設定は VAEとは?色がくすむ原因とVAEの選び方・設定のしかた →

LoRAを使う(マージしない)場合の基本は LoRA の使い方(書き方・強さ・トリガーワード) →

FAQ

よくある質問

モデルマージは難しいですか?

画面の機能を使えば、2つのモデルと比率を選ぶだけで作れます。難しいのは、好みに合う組み合わせと比率を探す作業と、ライセンスの確認です。

違う系統のモデルを混ぜられますか?

基本的にはできません。SD1.5 同士、SDXL 同士のように、同じ系統のモデルを混ぜます。

マージしたモデルは自由に配布してよいですか?

いいえ。元のモデルのライセンスが、改変や再配布を認めている場合にだけ可能です。必ず配布元の最新の案内で確認してください。

LoRAを使うのとマージはどう違いますか?

LoRAは使う時に追加で読み込む小さな部品、マージは2つのモデルを混ぜて1つの新しいモデルにする方法です。LoRAなら元のモデルは変わらず、いつでも外せます。

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