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PROMPT GUIDE

サンプラーとスケジューラーの違いとおすすめの選び方(Euler・DPM++・Karras)

Stable Diffusion(ステーブルディフュージョン)の設定にある「サンプラー」と「スケジューラー」は、どちらも絵ができあがる途中の進め方を決める項目です。名前が似ていて、Euler a や DPM++ 2M Karras のように並んで書かれるため、初心者がいちばん迷いやすい所です。この記事では、2つの役わりのちがいと、迷った時の選び方をまとめました。

最終更新: よみもの めやす 約3分

結論を先に

サンプラーは「ノイズを絵に変える手順そのもの」、スケジューラーは「その手順でノイズを減らしていく配分」を決める項目です。迷ったら、サンプラーは DPM++ 2M か Euler a、スケジューラーは Karras か Simple(Normal)で試し、ステップ数は20〜30くらいから調整します。見た目の好みはモデルごとに変わるので、同じ設定で並べて比べるのが近道です。

サンプラーとスケジューラーは何がちがう?

サンプラーはノイズを絵に変える方法、スケジューラーはステップごとにノイズをどれだけ減らすかの配分です。

画像生成AIは、砂嵐のようなノイズを何回かに分けて少しずつ消しながら絵を作ります。このとき「1回の作業でどう消すか」を決めるのがサンプラー(sampling method)で、「どのタイミングでたくさん消し、どのタイミングで少しだけ消すか」を決めるのがスケジューラー(schedule type)です。以前の画面では DPM++ 2M Karras のように1つの名前にまとまっていましたが、新しい画面では2つの欄に分かれていることがあります。表示のしかたは使うツールや版によって違うので、画面の表記で確認してください。

項目決めること例
サンプラーノイズを消す方法(計算のやり方)Euler a・DPM++ 2M・DDIM など
スケジューラーステップごとの消し方の配分Karras・Exponential・Simple(Normal)など
ステップ数消す作業を何回に分けるか20〜30回くらいから試す
Sampler: DPM++ 2M / Schedule type: Karras / Steps: 24 / CFG scale: 6

主なサンプラーはどう選ぶ?

迷ったら DPM++ 2M か Euler a のどちらかから始め、絵の好みで切りかえます。

サンプラーには、名前の最後に a がつく「ancestral(アンセスタル)系」と、つかない「ふつうの系」があります。ancestral 系は途中でノイズを足し直すので、ステップ数を増やしても絵が変わり続け、収束しません。そのぶん、ふわっとした雰囲気の絵や、意外な構図が出ることがあります。ふつうの系はステップ数を増やすと同じ絵に近づいていくので、同じ絵を細かく仕上げたい時に向いています。

サンプラー特徴向いている使い方
Euler aancestral系。軽くて、ステップ数を変えると絵が変わるアイデア出し・気軽に何枚も作る
Eulerふつうの系。シンプルで安定同じ絵を少しずつ仕上げる
DPM++ 2Mふつうの系。少ないステップでも整いやすい基本の仕上げ・同じ絵の再現
DPM++ SDEノイズを足す系。細部が変わりやすい質感をためしたい時(時間はかかりやすい)
DDIM・UniPCステップ数を少なくしやすい速さを優先したい時

りんかのコツ

  • サンプラーの名前はツールや版で少しずつ違う。使えるものが画面に並ぶので、まず上の表の名前を探す
  • モデルの説明ページにおすすめのサンプラーが書かれていることがある。まずはその設定を試す

イラストの利用ルール

Karras や Simple などのスケジューラーはどう選ぶ?

迷ったら Karras か、ツールの標準(Simple・Normal・Automatic)のままにして、絵がおかしい時だけ変えます。

スケジューラーは、ステップの前半と後半でノイズの減らし方を変える配分表です。たとえば Karras は、後半のこまかい仕上げの時間を長めにとるので、細部がきれいに出やすいと言われます。どれが合うかはモデルとの相性で変わるため、「これが正解」はありません。

サンプラーとスケジューラーを決める手順

  1. まずツールの標準のまま(またはモデルの説明にある設定)で1枚作る
  2. シード値を固定して、サンプラーだけを変えて2〜3枚作る
  3. いちばん好みの絵になったサンプラーを残し、スケジューラーを変えてもう一度比べる
  4. ステップ数を20・25・30で比べ、絵が変わらなくなったところを使う
  5. 決まった組み合わせを、モデルの名前といっしょにメモしておく

シード値を固定して条件をそろえる方法は シード値(seed)とは?固定・ランダム・同じ絵を出し直す方法 →

設定を並べてくらべる XYZプロットの使い方は XYZプロットの使い方(設定を並べてくらべる) →

絵がきれいにならない時は?(よくある失敗と直し方)

ステップ数の不足、ancestral系の使いどころ、CFGスケールとのバランスの順に見直します。

よくある失敗原因直し方
ステップ数を増やすたびに絵が変わるEuler a などの ancestral 系は収束しない同じ絵を仕上げたい時は DPM++ 2M などのふつうの系にする
絵がざらついて細部がつぶれるステップ数が少ない・サンプラーが合っていないステップを24〜30にして、DPM++ 2M+Karras を試す
色がどぎつい・線が硬いCFGスケールが高すぎるCFGスケールを下げてから、サンプラーを比べる
時間がかかりすぎる重いサンプラー・ステップ数が多いEuler a か DPM++ 2M にして、ステップ数を減らす
同じ設定のはずなのに別の絵になるサンプラーかスケジューラーが1つ違う生成情報から2つの設定を確かめて合わせる
Sampler: Euler a / Schedule type: Automatic / Steps: 20 / CFG scale: 5(アイデア出し用)

CFGスケール・ステップ数と合わせた決め方は CFGスケールとは?ステップ数・サンプラーの決め方 →

仕上げの高解像度化の設定は Hires.fix の設定(倍率・ノイズ除去強度・アップスケーラー) →

絵が崩れる症状から原因を探すには AIイラスト破綻診断ガイド(症状から引ける事典) →

FAQ

よくある質問

サンプラーのおすすめはどれですか?

迷ったら DPM++ 2M か Euler a から始めてください。DPM++ 2M は同じ絵を整えていくのに向き、Euler a は気軽にいろいろな絵を出すのに向いています。モデルの説明にあるおすすめ設定があれば、まずそれを使うのが確実です。

Euler a の a は何の意味ですか?

ancestral(アンセスタル)の頭文字で、途中でノイズを足し直す方式のことです。ステップ数を増やしても絵が収束せず、変わり続けます。

Karras は必ず使うべきですか?

必須ではありません。細部がきれいに出やすいと言われますが、モデルによっては標準のスケジューラーのほうが合うこともあります。同じシードで並べて比べて決めてください。

スケジューラーの欄が見当たりません。

版によっては、サンプラーの名前に Karras などがまとめて入っています。その場合は DPM++ 2M Karras のように1つの名前で選びます。画面の表示は版やツールで違うので、使っている画面の説明で確認してください。

ステップ数は多いほど良いですか?

いいえ。ある程度を超えると変化が小さくなり、時間だけがかかります。20〜30回くらいから試して、絵が変わらなくなった所で十分です。

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